1ヶ月

 あんなバカな男のために腹を立てるのもバカバカしければ、そのために時間を割くのもバカバカしいと思うようになり、しばらくブログ放置。
 しかしよくよく考えてみればダンナとA子さんとの本格的なお付き合いは今日で1ヶ月目。
 1ヶ月記念日おめでとうと赤飯でも炊いてやろうか。

 その後どうしていたかというと、私がついうっかりA子さんの話題を口にして以来、タガが外れて非常にその件に神経質になってしまい、そんな私の様子に脅えたダンナはA子さんに「しばらくメールはできない」と告げた模様。
 よって半月ほどは本当にまったく音沙汰もなく、仮初めの平和を満喫。

 しかしそれによって私の体調が良くなってきたこと、そしてA子さんが寂しさに耐えられなくなってきたことから再び憂鬱な日々が始まる。

 月末あたり、同僚君からダンナの携帯にメールが届く。
 またしても教習所の近くでA子さんがウロウロしていたと。
 同僚君は大喜び。「俺に会いに来てくれたんだ!」
 ……気の毒な話だ。
 思わず私の携帯から同僚君にメールしそうになった。
 「A子さんはうちのダンナに会いに来たんですよ」と。
 しかし彼はとても繊細な心の持ち主なのでそっとしておく。
 とどめを刺すのはダンナかA子さんに任せておけばいい。
 私が彼と手を組むとしたら、悲しみのタイミングより怒りのタイミングでないと利害が一致しない。

 話がそれたが、それで大いに気をよくした同僚君は、再びA子さんとのコンタクトを図る。
 だが、どうやら彼はA子さんに意見してしまったらしい。
 これは想像だけれど、恐らくA子さんの煮え切らない態度に焦っていたのではないかと思う。
 もともとA子さんは同僚君をキープ君にしようと考えていたふしがあるので、恐らく嫌いだとも好きだとも言わずにあしらっていたのではないだろうか。

 「A子さんにキツいことを言ってしまった」とダンナに泣きつく同僚君。
 それと同時にA子さんからダンナへの連絡も再開。
 「○○先生に告白されて困っている」というような内容の「人生相談」がまた始まった。
 しかしダンナとしても私の手前、前のようにダラダラと下らない長電話はできない。
 私の前で電話するにしろ、帰り道に車の中で電話するにしろ、そんなに長いこと話してはいられない。

 冷たくされるほど燃えるというのも痛い女の特徴で、A子さんは作戦を変更した。
 コードネームは『私を忘れないで』。
 無意味に間違いメールが送られてくる。
 そしてその直後にまたメール。

 件名「すみません」
 内容「間違えました」

 実はこの作戦、以前しばらく落ち込んでいて連絡の途絶えていた同僚君にも実行されている彼女の必殺技。
 まさかダンナがそんなやりとりを知っているとは思わずにやっているのだろうが、どうやらダンナはそのことは忘れているようなので問題はないのだろう。

 こういった涙ぐましい努力が実を結び、ダンナはまたA子さんと連絡を取るようになった。
 電話をしては履歴を消し、メールを送ってはメールボックスを掃除し。
 離婚話がもつれたときに有利になるから、ダンナの携帯は毎日チェックしている(もちろんダンナは了承済)。
 メールを消そうが履歴を消そうが、履歴全体の件数で「消した」ということはすぐわかるので全く問題ない。
 むしろバカらしいメールの内容を見なくて済むし、「消した」ということは絶対私には見せられない内容だと主張しているようなものだし、しかもそれは邪推し放題で、その邪推を否定する証拠も残っていないのだから願ったり叶ったり。

 ふたりで力を合わせて恋と慰謝料を育ててもらいたいものだ。

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